にゃんますのメモ帳

気づいた事とか色々メモ替わりに使います

試薬営業について

久しぶりにこのブログの存在を思い出したのと、今ちょうど来年卒業する人が就活してるのを見て、今自分が居る業界について書こうと思いました。
以前書いた車関連から大きく離れるんで、御容赦ください。

そもそもタイトルの「試薬営業」とはなんぞや?
となってる方も居るんじゃないかなーと思います。

読んだままで、試薬の営業ですね。

試薬って言われると多分、皆さんが学生の頃に使ったり、日頃目にする薬品と呼ばれる物が大体それです。
厳密に言うと、金属なんかも含まれたりする事もあるんですが、説明するのクソめんどくさいんで各自で調べてください。

では、試薬営業は何してる方なの?ってところですが、実験や開発、製造に使うような薬品を売っている営業の事です。
主にルートセールスと呼ばれる、決まった顧客のところに御用聞きや、メール・電話・FAX・購買システム(EDI)等で注文を受けて発注し納品したり、試薬の見積もりの依頼を受けて見積もりを作成したりという、世間一般でいう営業とそんなに大差は無いです。

それなら試薬"だけ"売ってれば楽じゃん?

いいえ、そんな事はございません。

というか試薬だけ売っててもメーカーや販売代理店、二次店等々が仕入れ値を高くしてる場合もあるので、まああんまり利益にはなりませんね。
特に塩酸や硫酸、有機溶媒なんかは重いくせして定価が低けりゃ仕切り(仕入れ値)がクソほど高いので、我々としてはお客さんに定価より値引きしなきゃダメなのに、利益が無い上にしんどい思いだけするという赤字に近い事やってたりします(やりようによっては良い感じにもなる)

どちらかというと、器具・機器・消耗品の類が利幅大きいですね。

ガラス器具なんか、理化学実験とかで使うものは特殊な物もあったりするので程よく利益が取れて尚且つそんなに重くないので、こちらとしてはかなりありがたい物です。
それ以外にも、HPLC(高速液体クロマトグラフ)やGC(ガスクロマトグラフ)なんかで使うようなカラムなんかも車の1000分の1しか面積取らないのに、それだけで数万の利益とかもあったりします(例外も多々あり)

と言った感じで普段からこの様に試薬以外にも色々販売しております。

勿論、理化学以外に製造で使うような工業薬品(ローリー単位の次亜塩素酸Na等)も販売したりしておりますが、大半はもしかしたら学術施設や研究機関向けに販売してるかもです。

そしてここからなんですが、今就活されてる方で正にこんな仕事したいんです!って人、居るかもしれないし居ないかもしれないですよね?

一回考え直すのもありかもしれませんよ。


今回はここまでで終わります。
次回は、試薬業界を2社経験してきた立場から言える就活生の方々へのアドバイス、もしくは顧客目線で1社経験した立場から言える悪知恵をお教えします。